医療について

医療のあるべき姿を教えてくれる人

医療に就いて考えた時、素晴らしい医療を実践しているある眼科の先生の事をいつも思い出します。
60歳以上になったら、殆どのかたが患うといわれている白内障の治療においては、世界一の権威といわれている先生で眼科医療の一人者です。
白内障の手術で「プレチョップ法」という独自の手術方法を用いて、手術時間の短縮に成功しています。
この手術時間の成功により、1日当たりに手術できる患者数も増え、視力の早期回復や視力維持のために、臨床をなさっている名医として知られていますがこの眼科医はプレチョップ法の器材を特許申請していません。
というのも、扱いを間違えてはいけないので、先生自らが一人一人に丁寧に使い方を教えて、その通りに行ってもらいたいから、だそうです。
世界で、白内障の手術数の一番多い名医、そしてプレチョップ法を考案した名医。
そしてそれでいて、威張ったりおごる態度のない医師です。
この医師は1日に50人もの白内障の手術をするそうですが「私にとっては50人中の一人の患者さんでも、患者さんにとっては大事な1度きりの手術なので、誠心誠意一生懸命に手術に当たらせていただいています」とおっしゃっていました。
おごることなく、丁寧な言葉でゆっくりと。
お話になるその姿にこんな事を頭のなかでよぎりました。
「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」。
こういう医師こそが医療の現場で活躍すべき人といえましょう。

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